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 変化が激しく予測が困難な「VUCA」の時代,教師になるみなさん,また児童生徒,さらに教師には,どのような力が必要なのでしょうか。変化のない,あるいは変化の少ない時代であれば出会う問題も予測できますので,問題と対応する解をセットにして覚えておきさえすれば問題を解決することができました。ですが,VUCA時代には,我々は今までに出会ったことのないような問題,いわゆる「答えのない問題」に直面することになります。学んで身につけたことは,直接の答えを与えてくれません。自分の知識やスキル,経験をフルに活用して,その状況に向き合い,試しにやってみて,わからないことは調べ,考え,他者と協働しながら,少しずつ問いを焦点化し解決策を生み出していく…。そのような力が必要です。グローバル化や価値観の多様化が進む中,多様な子どもたちが学校にやってきます。学校にやってこない子どもたちもいます。上記のような力は,もちろんこれからの時代を生きていく児童生徒にも必要ですが,教師こそ身につけたいものです。

 いま鳴門教育大学では,「教師として主体的に学ぶ力を有し、子供の多様性や教育課題の複雑さに対応した教育実践を創り出していく教師」=「創造的実践者としての教師」を育てることを目指しています。みなさんの大学での学びが,単に授業で学んだことを身につけていく,というものにしてしまうことなく,「どんな教師になろう?」「どんな授業をしよう?」などの答えのない問題から出発して,試してみたり,調べ,考え,学生仲間や先輩,後輩,大学の教職員,実習校の先生方と関わりながら,自分で自分の力を高めていく=セルフデザイン型学修となることを目指しています。

 もちろん,そのような学び―学び方についての学び,と言ってもいいいでしょう―は簡単ではありません。セルフデザイン型学修支援センターは,教師に求められる力が身につくようみなさんの学びを支援します。例えば,「可視化システム」を活用した学びや,学修や教育実践の振り返りの支援などを行います。その中でも,最初の,そして最も重要な支援の一つは,次のようにみなさんに問うことだと考えています。

 あなたは,どんな教師になりたいですか?

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